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イベント施工における委託・外注の落とし穴

2025.12.26

イベント企画やイベントデザインを得意とする企業様が案件を進める中で、 「イベント施工や進行管理をパートナーに委託・外注したい」 という場面は決して珍しくありません。

  • 企画・デザインは自社で行う
  • 施工・設営は外部に委託・外注する

というケースです。

しかし実際には、イベントの企画・デザイン段階までは順調に進行していても、
施工フェーズに入った途端、理想の形を実現できなくなる
というケースも少なくありません。

施工段階でのズレや判断ミスが重なり、
結果としてクライアントの満足度やイベント自体の評価に影響が出てしまうこともあります。

実際に現場では、イベント委託・イベント外注の中でも「施工」部分でつまずくという声をよく耳にします。
では、なぜイベント施工は委託・外注すると問題が起きやすいのでしょうか。

本記事では、

  • なぜイベント施工は委託・外注でつまずきやすいのか
  • イベント企画・デザイン会社と施工会社の役割の違い
  • 解決策としての「外部施工パートナー」という考え方

といった視点から、その構造的な理由と解決のヒントを解説します。

イベント委託・イベント外注を検討する理由

イベント委託・イベント外注を検討する背景には、次のような事情があります。

  • 社内リソースが限られている
  • 案件ごとに必要な体制が異なる
  • 企画・デザインに集中したい
  • 施工・設営は専門会社に任せたい

イベント外注は、コスト削減のためだけでなく、体制を最適化するための手段として選ばれるケースが増えています。

なぜイベント施工の委託・外注で問題が起きやすいのか

イベント施工の委託・外注が難しい理由は、施工が単なる「作業」ではない点にあります。
イベント施工では、

  • デザイン・演出意図の理解
  • 商業施設や展示会ごとの施工ルール対応
  • 搬入・搬出、進行スケジュールへの配慮
  • 安全管理や現場判断

などといった、現場特有の知識と経験が求められます。
そのため、イベント施工の委託・外注は担当者のレベル感や会社の性質に左右され、トラブルや手戻りが起きやすい工程になりがちです。

イベント企画・デザイン会社とイベント施工会社の役割の違い

ここで一度、イベントデザイン・企画会社とイベント施工会社の役割の違いを整理します。

  • イベントデザイン・企画会社

  • イベント施工会社

  • イベントデザイン会社・企画会社の主な役割は、
    イベントの体験や価値を設計することです。

    ・イベントの目的・コンセプト設計
    ・会場構成・ゾーニング設計
    ・空間デザイン・演出設計
    ・サイン・装飾などのデザイン設計
    ・全体ディレクション・進行管理

    といった、「どう見せるか」「どう体験させるか」を形にする業務を担います。

    一方、イベント施工会社の役割は、企画やデザインを、実際の会場で成立させることです。

    ・施工方法の検討・技術的調整
    ・資材・什器・造作物の手配
    ・会場ルールに沿った設営・施工
    ・現場での安全管理・進行対応
    ・撤去・原状回復

    など、現場で「本当に実現できる形」に落とし込むことが求められます。

      なぜズレが生まれやすいのか

      イベント制作では、この 「設計(デザイン)」と「実装(施工)」の間でズレが生まれやすくなります。

      • デザイン意図が十分に共有されない
      • 現場制約によって表現が変わってしまう
      • 施工会社がイベント特有の進行を理解していない

      こうしたズレが、イベント施工でのトラブルの正体です。

      イベント施工を委託・外注する際に起こりがちな失敗

      イベント委託・イベント外注でよくある失敗には、次のようなものがあります。

      • 価格だけで施工会社を選び、品質が安定しない
      • 都度外注のため、毎回説明や調整に時間がかかる
      • 企画側と施工側の役割分担が曖昧
      • 現場判断が遅れ、進行に影響が出る

      これらは、施工を「単なる外注先」として扱ってしまうことで起こりがちです。

      イベントを成功させる考え方|委託・外注先とのパートナーシップ

      イベント委託・イベント外注を成功させるためには、施工を 「外注先」ではなく「外部施工パートナー」として捉える考え方が有効です。
      外部施工パートナーとは、「イベント企画会社・デザイン会社の立場を理解し、企画・デザイン主導の進行に対応でき、継続的な業務委託を前提に並走できる施工会社」が理想的と考えられます。

      パートナー化することで、
      ・施工品質の安定
      ・コミュニケーションコストの削減
      ・現場対応力の向上
      といったメリットが生まれ、イベント外注全体の精度が高まります。

      並走するイベント施工パートナーとは

      当社は、イベント企画会社・イベントデザイン会社から施工・設営を業務委託いただくケースが多い施工会社です。
      単に図面通りに施工するのではなく、

      ・デザイン意図や演出の狙いへの理解力
      ・現場制約を踏まえた確実な実現性
      ・エラー時の対応力
      ・イベント発注者を意識した柔軟な対応

      企画・デザイン側と並走する立ち位置を重視しています。
      また、当社の担当者は業界15年以上の現場経験を持ち、イベント企画・デザインの業務経験も併せ持つスタッフです。

      当社が大切にしていること

      企画会社がクライアント
      対応に集中できる体制構築

      極めて実現性が高い
      進行管理

      トラブルリスク時
      柔軟な体制

      イベントデザイン会社の強みである企画力・表現力を最大限に活かすための「裏方」として施工を担うことが、フェイスの役割だと考えています。

        イベント委託・イベント外注を検討している方へ

        イベント委託・イベント外注は、単に業務を切り出すことではなく、イベント全体の体制をどう組むかという話です。
        特に施工・設営は、信頼できる外部パートナーと組むことで、イベントの完成度を大きく左右します。
        イベント施工の委託・外注を検討されている方は、ぜひ一度ご相談ください。